色とりどりの紙、箔、カタチ。
ひと目見た瞬間、ぐぐと目を惹きつけられてしまうこちらのかみもの。
「好奇心のためのエンターテイメント」をテーマに、領域を問わない制作を実践されているGEOGRAPHICは
ミュージシャンの野原卓さん、デザイナーの有馬トモユキさん、ミュージシャン・イラストレーターの坪谷サトシさんらによるグループ。
そのGEOGRAPHICから新たに発売されるアルバムタイトル『VOYAGER』のために制作されたものなんです。
どこかで見たことのあるようなカタチ…
『VOYAGER』のタイトルから、"旅"をテーマに制作された楽曲にちなみ
様々な国で拾得した切符やチケットがモチーフになっているんだそう。
上海・ロンドン・ミュンヘン・フィレンツェ・ニューヨーク・サンプランシスコ・パリの7都市をイメージした
7枚のチケットは、よく見ると色・形も様々。
それもそのはず、なんと7色の紙・8色の箔が使用されているんです。
ランダムに封入される7枚のチケットからは、それぞれの国の雰囲気がふとにおい立ちそう…
加工は弊社もいつもお世話になっている箔押しのコスモテックさんによるもの!
こだわりの仕様・加工詳細はコスモテックさんのブログで紹介されているのでチェック!チェック!!
実は紙でちょこっとだけお手伝いさせて頂きましたこちらの作品。
使用紙は『紀州の色上質』をご指名いただきました。
そう、あの『紀州の色上質』を!!!
紀州の色上質はかなりのロングセラー紙ですが、それゆえなかなか埋もれがちな紙でもあります。
何万種もこの世にある紙たち。
きらきらだったり模様が入っていたりと個性的な紙も多い中で、色上質はいたってシンプル。
紀州の色上質を、どうにか新しい見せ方で世に出せないか?
汎用的であるがゆえに埋もれがちな子だけど、きっと絶対もっと道はあるはず。
そんな思いをずっと抱えてきたわたしにとって、今回ご指名いただいた事が本当に!
ほんとうにうれしくてたまらなかったんです。
なんといっても紀州の色上質のポイントは全33色の色数。
その"色"と、デザイン・加工でこんなにも生き生きとした作品になるだなんて…!
上質紙なだけあり、表面はいたってシンプルでスムースな質感ですが、
それがデザインと加工をひきたてているのではないでしょうか。
色味もスタンダードなものが多く、"どこかで手にした事がある"、
そんな雰囲気を演出しているように思います。
ついつい何でも"目新しいこと・モノ"に目を向けてしまいがちですが、
こうして"長くあるモノ"に手を加えることで、今までになくきらきら輝くモノになる。それが"紙"でできるなんて…紙屋として色々な事に改めて気付かせてもらえた気がします。
コスモテックさんとは紙のお手伝いでもお付き合いさせて頂いていますが、
本当に毎回毎回『紙でこんなことが!!』とびっくりとうれしさを学ばせて頂いてばかり。
もうご存知の方も多いとおもいますが、本当に、コスモテックさんのブログは要チェックです…!
(紙好きにはたまらないハズ!)
わが社は紀州の色上質の代理店!全色を在庫しており1枚〜でも販売しております。ぜひぜひあなたのモノづくりの一手に加えて頂ければ幸いです。
なにより『こんな紙あったんだ!』『この紙、使ってみたい!』と思ってもらえるよう
紙を発信し続けることがわたしたちの目指すところであり、本当にやりたいこと。
紙で『!』をみなさんにお届け出来るよう、このブログももっともっとがんばっていかねばです!!
紀州の色上質についてはもちろん、個人で紙を購入したい・こんな紙ない??などなど
ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!