さてさてお次はみんな大好き!
バルカナイズド・ファイバーの製造工程を見学!
パスコとならび、近年お問い合わせを頂く事もかなり増えてきました。
水に濡らすと形を変えて、乾くとそのカタチをキープする不思議な紙。
そんな不思議な魅力にわれわれ紙ガールは夢中なわけです…!
上の写真は抄紙工程の1場面。
これを見ただけでもふつうの紙とはちがう…!
左側に注目!
何枚もの紙が重なりあっていますが、
右側では1枚の紙になっているのがわかるでしょうか??
ひとつの紙を作るにも、機能性を持たせたり特徴を出すために
ふつうの紙とは硬さも強さも段違い。
重ね合わせた原紙に特殊な薬品で化学処理を施す事で、
あの不思議な特徴を生みだしているのだそう。
しかも驚いたのはその速度。
前回の一般紙の機械はかなりのスピードで紙が作られていましたが、
ファイバーは、…ん??これは…動いている…の…??
と思うほどにゆっくりなのです。
しっかりと薬品を染み込ませて反応させ、
そしてしっかりと薬品を抜く処理をしないと独特の特徴は出ないのだそうです。
こちらは薬品を抜く工程。
何度も脱液槽に原紙をつけ、しっかりと薬品をぬいているこの光景…!
もう…思わず、じーん…!!!!!!!と胸が熱くなってしまいます…
知識では知っていてもやはり現場で、この目で見ると違います。
百聞は一見に如かず。よりいとしく感じます…うぅ…好き…!!!
ファイバーも、プレス・乾燥された後、巻取られて完成!
もうこれごと買い占めたい…!(興奮しすぎて)
お次に見学させて頂いたのはパスコの製造設備。
ほとんどの紙は
切れ目無くながーーーーく紙を抄いていき
最後に巻き取ってロール状にし、それから平判に落とすのが普通ですが、
パスコはちょっと違います。
ある程度の厚みが出るまで繊維を重ねたら、
その時点で1枚の大きさに断裁!
そこからプレス・乾燥と次の工程にいくそう。
ファイバーより厚さのあるパスコならではの製造方法だなぁ…!
どちらもかなり特殊な特徴を持つおもしろい紙ですが、
それを生みだす為に様々な創意工夫がなされている…
現場で、この目で見れた事はとても貴重な体験でした…*