2011年10月17日

かみあそび出張編【ガリ版の魅力を学びに山形へ!】A

こんにちはーべにこです:)

ガリ版レポート第二弾!

前回ガリ版の製版についてご紹介したので、
今回は印刷について。

最も一般的に使われていた印刷機はこちら。

1017.jpg


卓上サイズで、ぱたん、と閉じる蓋のような物がついており、この蓋はメッシュ状になっています。
左に写っているローラーも欠かせません!

刷り台のメッシュの蓋をあけて、印刷したい紙・ロウ紙で作った版を重ねて置き、蓋を閉める。
ここでインクの登場!
インクをメッシュの上に乗せて、ローラーで刷る!
ロウ紙の版には前回書いたように、印刷したい内容を鉄筆で書いた"穴"があるので、
ローラーで引かれたインクがこの穴を抜けて紙に印刷されるのです。
これまたびっくりする程単純!

もちろん多色刷りも出来ちゃうんです!

1017-2.jpg


一色毎に版を作らなければいけないので大変な作業です…
しかも!
今では機械で合わせてしまうのですが、
紙と版がずれてしまうと絵柄もずれてしまう…
いわゆる『版ズレ』というやつですね。
色を重ねる度に細心の注意が必要となります…

何回も色を重ねる時には、重ねる回数が多くなる程、刷り直しに備えて
たくさん予備を刷って印刷していたそうです。


しかし、この『版ズレ』
紙好き印刷好きの方には多いかもしれませんが…なんともいい味が出て良いですよね〜!
レトロっぽさが出ると言うか…最近わざと版ズレっぽく印刷したものなどが流行っている気がします。

ちょっと話がそれました!
ガリ版の印刷機は他にもいろいろな形があったようです。

たとえばこんなの。

1017-3.jpg


ん??これが印刷機??
蓋をあければ納得!

1017-4.jpg


丸い胴の部分に版をつけて、ハンドルを回して印刷!
ここは今のオフセット印刷機といっしょですね。

さらにはこんな印刷機まで!!

1017-5.jpg


カバーにはスイス軍のマーク。
そうこれはスイスの軍隊が使っていた"持ち運べる"印刷機なのです!!
戦地にも持っていけるよう取っ手がついており、とても頑丈な作りになっています。
戦地でも印刷できるように作られたとの事ですが、すごくきれいな状態で残っているなんて奇跡です。

さらにはこんなものまで!

1017-6.jpg


一見豪華な箱ですが、蓋御開けるとガリ版の道具がキチンと揃って入っています!
これは大正期のもので、日本に残っている中でも2番目に古いものだそうでびっくり…!

こちらは小さめのガリ版セット。

1017-7.jpg


なんと郵便物の宛名を印刷するセットだそうです!
版も小さい!!

山形謄写版資料館にはこういった年代物のガリ版の資料がたくさん所蔵されています。
これらのほとんどが後藤社長の呼びかけで寄贈された物だというから驚きです…
ガリ版を通じてたくさんの縁が繋がって、こうやって一同に見る事ができるのです。
なんだか素敵ですよね。

次回は資料館に保存されているガリ版作品をご紹介します!
次回もお楽しみに〜*
posted by kamihiroba at 14:20| かみあそび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする